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ここでは土味についてお話しましょう
他のページでも書きましたが、唐津周辺の地域では一箇 所でまとまった量の粘土が採取できません。 極端に言えば、白い粘土を採取したすぐ隣の土地にある粘 土は赤黒といったように箇所箇所で粘土の色や性質が異 なります。 そのため、多種多様な技法が生まれてきたのではないかと 思います。
他のやきもの産地を考えてみてください。備前といえばこれ とか常滑といえばこれといったように、すぐ思いつくでしょう。 しかし唐津焼は人によっては絵唐津、ある人は朝鮮唐津、 またある人は三島唐津などと様々なものを思い浮かべます。 一つのやきもの産地で10種類ほどの技法があることはとて も珍しいことなのです。
唐津焼では高台まで釉薬をかけることがほとんどと言って ありませんし、高台内外の縮緬皺(高台付近を削る際に、粘 土がめくれ、あたかも縮緬生地に見えること)が約束とされ ているほど粘土は大事なのです。
それではいったいどのような粘土が使われているか見てみ ましょう。 |
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ぱさぱさしてとても使いづらい粘土
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⇒ 左の粘土と上から2列目 の粘土は同じです。 |
すべて唐津で採取された粘土
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どうですか。 様々な粘土があるでしょう。
上の写真は茶碗・ぐい呑の製作過程ですが、まだテスト段 階です。(唐津焼工房 雷山房)
粘土は採取してきてすぐ使えるというわけではありません。 なかには採取してきたときは真っ白でも焼くと真っ黒になる ものもあり、テストを繰り返してゆくうちにやっとのことで、ま ずは使えるかどうかの判断ができます。 その後はどのような焼き方に相性が良いかを経験で決めな ければならないのです。
写真の中では一番下の白い粘土は怪しいと感じながら作っ たものです。経験で大方は検討つくのですが、こればかりは 焼いてみなければわかりません。 とても大変そうなことと説明しておりますが、新しい粘土を見 つけたときはとてもうれしく、このような手間も苦労と感じない らしいです。
下の写真は曹源窯 小島さんの作品から抜いたものですが、 左は斑唐津、右は山瀬です。 全く違うでしょう。
想像してみてください。
左の茶碗に右の釉薬をかけたところやそのまた逆も。 どうもしっくりこないと思います。 やはり適材適所といいますか、長い歴史や経験のなかでマッ チングした釉薬も出来上がってきたのでしょう。
簡単に唐津の土は砂気でざんぐりした感じとよく表現されます が、それだけでなく、これだけ多種多様な粘土があることが、 人を惹きつけて離さない理由の一つでもあるのでしょう。
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