唐津焼・有田焼を中心に取り扱う陶器ギャラリー。食器、ぐい呑、徳利などの酒器や茶碗、水指、花入などの茶道具まで。
唐津焼ギャラリー 雷山房
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唐津焼の魅力

貫入
雨漏り
土味
映り
あたたかみ



古来より「一.井戸 二.楽 三.唐津」といわれるように、
茶人の間で唐津焼はもてはやされてきました。

その理由としては、土味・映り・雨漏り・貫入・あたたか
みなどが挙げられるでしょう。
このページではこれらの唐津焼の魅力をご紹介してま
いります。

折角お越し頂いたお客様に、すこしでも唐津焼を好き
になって頂けるよう心がけております。



 
貫入

まずは貫入についてお話しいたします。

貫入とは器の本体と釉薬との収縮比率の違いから生じる器
表面のひびのことを言います。

すべての器にはこの貫入が入っていますが、ほとんどの方
はそれをご存知ありません。有田焼などの磁器に関しても
見えないだけで貫入は入っています。
唐津焼・萩焼などは貫入が見えやすいため、このような
やきものだけに存在すると思われがちなのです。

貫入で代表的なものといえば、中国青磁がございます
中国青磁は貫入を際立たせるために焼きあがった際、墨を
入れ込む技法を使っておりました。
このような貫入は釉薬を厚めかけることで、収縮差が大くな
り、目立ったひび割れとなるのです。

このように人工的にでも貫入を目立たせたことからもわかる
ように8,900年前の宋時代より貫入も一つの見所となって
いたことが思いうかがえます。

さて、唐津焼の貫入ですが、こちらはと言いますと墨を入込
む必要がなく、時間の経過とともに自然に貫入が浮き出てき
ます。

その理由としては、唐津で採取される土の影響が大きいよう
です。次に焼きです。

これは萩や李氏朝鮮時代の井戸茶碗・熊川茶碗などにも共通
しますが、本体の粘土自体に多分の目に見えないほどの空洞
があり、器が呼吸しているのです。
そうするとその空間を通して、お茶の渋などが入り込み、それ
がまた釉薬の亀裂に入り込み、貫入が目立ってきます。
もちろんすべてにおいて貫入が目立ってくるということではあり
ませんが、往々にしてこのようなやきものは土、焼きの影響で
貫入が入りやすくなっています。

実際の画像を見ていただくと良くお分かりになるかと思います。
窯出し直後(粉引カップ)
唐津焼 粉引カップ
使用中
唐津焼 粉引
窯出し直後(井戸茶碗口辺)
唐津焼 井戸茶碗
使用中
唐津焼 井戸茶碗
窯出し直後(無地唐津湯呑)
唐津焼 無地唐津湯呑
使用中
唐津焼 無地唐津
ご覧になるとおわかりのとおり、時間とともに貫入が無数に入り
ます。
まるでもう数十年も使ったあとのような風格があるとは思いませ
んか。古来より茶人が好むのも納得します。

しかし、お客様の中にはこの貫入をお嫌いな方もいらっしゃいま
す。もちろん、そのような方がいらっしゃっても当然だと思います
その場合にはお手入れすることにより予防は可能です。
1,2ヶ月に一度うすい漂白剤につけることや使う前にしっかり水
につけてから使用するといったことです。詳しくは器の扱い方
ご覧頂くとわかり易いと思います。

私どもの勝手な希望としましては、使ってゆくうちに変化してゆく
さまを楽しんで頂きたいと考えております。

なぜなら、お客様が一人一人で使い、育てられたものはこの世
に二つとないのです。

高価な抹茶碗や水指、古唐津ばかりがこのような風格をもつので
はありません。普段お使いの何気ない食器も、時間とともに育っ
てゆくことも知っていただけたらうれしく思います。

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