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他のやきもの産地と比べ唐津焼の種類は多く、多岐にわたって います。 その理由としては、唐津の粘土はそれぞれの箇所で少量しかな く、またほんの10mも離れるだけで全く違う性質の粘土になると いうことでしょう。 その反面、それぞれの土に応じたやきものができたのです。 (説明文中の赤色用語は最下部に説明書きがございます)
・奥高麗 正直申しまして、なんとも説明のしようがありません。 しかし、漠然とした決まりごとはございます。 ・通常古唐津の茶碗の大きさが12cm前後に大して、15cm前後 と大振りであること ・枇杷色であること ・何も文様の入っていないこと(絵など) ・土みせである。 ・熊川形であること ・目跡のあること などですが、往々にして矛盾があります。 いくつもの奥高麗茶碗をみていくうちに、これは奥高麗だろうという ことがわかってくるかもしれません。 |
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枇杷色
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目跡
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・絵唐津 唐津焼といえば絵唐津を思い浮かべる方も多いことでしょう。 それもそのはず。 桃山時代より絵唐津の作品が一、二を争うほど多いのです。 絵は鬼板と呼ばれる含鉄土石を砕いて、絵の具として用います。 その絵は身の回りにある草花・動物・人などが題材になることが 多いようです。 焼き具合により赤〜黒色に発色します。 良い絵唐津というのは好みでしょうね。 |
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絵唐津 水鳥
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絵唐津 松
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・青唐津/黄唐津 地味ではありますが、唐津で一番初めに焼かれたのはこの青・黄 唐津です。 青・黄唐津というのは灰のみで構成されていました。 元来、鎌倉時代までは釉薬をかけないやきものがほとんどで、偶然といいますか必然で発見されました。 備前・信楽・伊賀焼のように釉薬をかけないものは当然、木の灰が 降りかかります。 それが高温で溶け、ガラス質になったのを見て昔の陶工は灰を水 に混ぜ、釉薬として使ったのが始まりです。 そういう理由ですので、絵唐津と同じほどに多く焼かれていました
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青唐津
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・朝鮮唐津 飴釉(鉄分の多い釉薬)と斑釉(藁灰釉)を上下にかけ分けた技法 です。良い朝鮮唐津は斑釉と飴釉の混ざりあった箇所がオーロラ のような青色とも紫色ともいえない色をしています。 上が斑釉の場合も下が斑釉の場合もあります。 年代は、斑釉が下の場合が古いようです。 |
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朝鮮唐津(斑皮鯨)
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朝鮮唐津
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・斑唐津 藁灰を用いて作られた釉薬です。 通常、白っぽい色に焼きあがりますが、土や窯の作用により青白 い斑点ができることから、その模様を見て斑唐津とよばれるように なりました。 斑唐津は岸岳周辺の古窯でたくさん作られました。 有名なところですと帆柱窯や飯洞甕窯のたちぐい呑などは珍重さ れています。 変り種としては岸岳を追われた陶工が逃げたとされる山瀬窯の斑 です。こちらの窯の斑唐津はまた違ったうつくしさがあります。
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斑文様
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斑文様
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・無地唐津 絵も何も描かずにシンブルに長石釉をかけた技法です。 先述しましたように、唐津の土はどちらで採取してもほとんど同じ ものはありません。 したがって、土の違いによりいろいろな焼き上がりになります。 奥高麗も無地唐津の一つに含まれますが、奥高麗は漠然として おりますが、決まりごとがありますので、これを満たさねばなりま せん。 |
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無地唐津
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無地唐津
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・蛇蝎唐津 鉄釉のうえからかいらぎ釉をかける技法です。 呼び名の由来は器表面の文様があたかも蛇や蝎のウロコの文 様に見えることから名づけられました。 武雄唐津と呼ばれる現在の武雄・有田地方で主に作られたよう です。
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蛇蝎唐津 ぐい呑
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蛇蝎唐津 徳利
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・三島唐津 西暦1300年あたりに朝鮮半島で焼かれたやきものを写した技 方です。 名前の由来は江戸が終わる頃までに使われていた三島暦と呼 ばれるものに模様が似ていたことから名づけられました。 古唐津と呼ばれる期間より後に焼かれたようです。 三島唐津で有名なのは献上唐津とよばれる、名前のとおり殿様 に献上していた藩窯でやかれたものです。 下記の三島は唐津ではなく高麗の三島茶碗に強く影響を受けた ものです。 |
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三島文様
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三島暦手
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・粉引唐津 こちらも朝鮮半島のやきものに影響を受けたものです。 正確に言えば、陶工は文禄・慶長の役の際に大名に伴して日本 へやってきたのですから、彼らが作ったことはもしくは伝えたこと に間違いはないでしょう。 昔の陶工が白い焼き物に憧れ、表面だけでも白くするために白 い土をかけたものです。 こちらも古唐津時代に比べ、時代は新しいようです。 |
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粉引唐津
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李朝粉引
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・刷毛目唐津 上記の粉引と同じように生地を白くするために白色の土をかける のですが、こちらは刷毛で塗るために刷毛の模様がのこっている ものをそう呼んでいます。 |
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刷毛目
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刷毛目
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▽専門用語▽
・枇杷色 高麗の井戸茶碗と同じく、果物の枇杷の色に似ており抹茶の緑 色とが映えることから、良いとされている。 ・土みせ 釉薬がかからない箇所があること。唐津焼の場合には土味を大 事にする傾向にあるため、通常土みせにすることが多い。 奥高麗は特に土みせが多いような気がする ・熊川形 高麗の名物茶碗に熊川茶碗があり、その形を指す。 ふっくらした形で口辺は少し反っており、高台はきっちりと削られ ている。 ・目跡 いくつかの作品を重ね焼きする際、それぞれ間に土をおくことに よりその土の跡が残っていること ・かいらぎ 漢字では梅華皮と書く。 鮫の肌や梅の木の皮が縮れている様子に似ていることから名づ けられた。 最近ではかいらぎの出ている作品は人気がある。 |
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かいらぎ
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土みせ
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